食欲をおさえられないことを危惧している

いつも無駄づかいしてしまう。カネもないの外食で済ませようとする。固有の事情はある。わたしは肉親と同居しているのだが折り合いが悪いので食卓を共にしていない。

朝は同居人たちが起きてくる前にシリアルなどで簡単に済ませてしまう。かれらが起きてくる前に家を出て早朝でも利用できるファストフード店に逃げこむことが多かった。公共図書館の開館時間までそこでコーヒーを飲みながら読書したする。(いまではカネが続かないので未明に朝食を済ませたあとはトイレをガマンしてひとり部屋に閉じこもっている)

昼は公共施設そばの公園のベンチに腰掛けてパンやおにぎりなどを食べる。ペットボトル飲料を買うこともあるけれど公園の水道水をつかうことも多い。田舎なので(都会はどうかしらないが)水道水といえどもカルキ臭はほとんどない。清浄で良質な飲み水なので助かっている。

夜の食卓をともにすることもない。カネもないので夜は食べないようにしているのだがどうしても空腹感に耐えられないときのために部屋にはビーフジャーキーやビスケットやこんにゃくゼリーなどを常備してある。ほんとうは米の飯やカップラーメンなどを食べたいのだが台所に行くと肉親たちと顔をあわせなければいけないのでかれらが寝静まるまでわたしはぢっと部屋にとじこもっていることが多い。働いていないのでもっぱら借りてきた本を読んでいるかインターネットに耽っていることが多い。そして寝る。

こんな食生活は不経済だ。自炊していたとき(わたしは一人暮らしをしていたことがある。それができなくなったときから仕方なく肉親の自宅に逃げこんで現在に至る)あとときのほうが食費が少なかった。しかも野菜や肉や魚などの栄養バランスだってマシだった。カネのないわたしが利用できる外食店といえばハンバーガーか牛丼しかない。1回の来店で400円以上は使えないからだ。野菜などのぞむべくもない。たまにファミレスにいってサラダを頼むようにしているが一ヶ月をとおした栄養価として考えるとあきらかに不足している。わたしの肉体はわたしが自覚できないところでよくないものに蝕まれているような気がする。

こんな食生活はやめたいとおもっている。だがあいつらと同居しているかぎりやめることはむずかしいだろう。さいきんではせめてファストフード店にいかずにスーパーマーケットで買える安いヘルシーなもので代替するようつとめている。りんご。100円で買える。これと安い菓子パンを組み合わせれば200円で済む。

とにかくわたしは怖い。はたらきたくないからカネがないのに食欲をおさえられない自分のことが怖い。なるべく働きたくないので手持ちの現金を温存したいのにファストフード店や牛丼では物足りずにあろうことかファミレスで昼から酒を飲むなどをしてしまうのだ。食欲を制御出来ない。きがつけば1日あたり飲み食いだけで1000円以上も使っていることが多々ある。ほんとうは1日500円くらいに抑えたい。酒を飲むのを禁じたいわけではないがおのれの経済状況を鑑みるのであれば週1くらいに抑えたいが抑えられないからこまっている。こういうところがソシオパスだと思う。こうやって我が身を滅ぼしていくかとおもうとわたしは悲しいのだがそんな自分を制御できないことにさらなる悲しみがある。